コンウェイの法則の論文の解説記事

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以下、自分用メモ

ピラミッド組織と階層的な移譲行為

  • 上位の人が全体的な方針を決める
  • 下位の人は上位方針に従い、細部の詳細を設計していく(設計行為の移譲)
  • そうすることで、上位と下位がcoherentな状態を作る
    • システムの構成要素が互いに有機的に結合される状態が維持される

システムはコミュニケーションの産物である

  • 移譲行為の連鎖を通じて作られる「設計されたシステム」は組織内コミュニケーションの産物である
    • だから、設計を営む組織もまたシステムとみなすことができる
    • システム == 全体と部分の構造を持ち有機的に結合された系
  • デザイン組織と設計されたシステムの間には写像?関係が成り立つ

設計における「移譲」の意味

  • 誰かが上位の設計として決めた事柄は、別の誰かの下位の設計時に選択可能なオプションの幅を狭めてしまう
  • だから慎重にしっかり意識を合わせながらやらないといけない
    • そのためには、上位者と下位者がダイレクトに密にコミュケーションを取ることが必要である
    • 大人数組織はコミュケーションフローの構造故にそういったコミュニケーションチャンネルをつくることが難しい

少数精鋭の機能するチームは増員の誘惑により破壊される

  • 基本的には少数精鋭で小さなものを熟考してしっかりコミュニケーションをとりながら作る方が上手くいく
  • でも、マネジメント観点で見た時に「人を増やせばもっと早くできる」という誘惑があり、それは抗い難い
    • そうしてエンジニアが増員されチームの人数が増えると、次第に互いにコミュニケーションをP2P的にとることが難しくなってくる
    • そして、ピラミッド型の組織図が導入され管理が始まる
  • 少人数でのP2P的なコミュニケーションとピラミッド型組織で上下構造を前提としたコミュニケーションとでは、性質が大きくことなる
    • それ故に組織が少数精鋭であった頃のような、エンジニア間のダイレクトなコミュニケーションを前提としたシステムの設計スタイルはもはや機能しない
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