毎年、5月と11月にThoughtworks社が発表の TECHONOLOFY RADAR の最新号が、
2020年11月に発表されたようです。
以下、ざっと内容を確認した際のメモになります。
Techniques
Dependency drift fitness function
- 課題 : アプリケーションが依存する、ライブラリ/API/コンポーネントのバージョンが古いことにより発生する機能/非機能的な問題が発生する
- 解決策 : そのような依存関係をモニタリングして適応度関数(fitness function) *1として扱う
- 具体的には、後で出てくるdependebotなどによりOut-of-datedなライブラリを検知し見つけ次第verUpするような営みを想定しているようです
Run cost as architecture fitness function
Security policy as code
- NWやユーザのアクセス権限を管理するセキュリティポリシーをCode化し、バージョン管理するプラクティス
- 単にバージョン管理するだけでなく、push時の自動バリデーションやテスト通過後の自動デプロイ。デプロイ完了後のPerformance影響チェックするための自動化された回帰テストもこのプラクティスに含まれる
Tailored service templates / オーダメイドのサービステンプレート
- 開発者がマイクロサービスを新規に開発をする作業をサポートするテンプレート
- テンプレートには以下のものが含まれ、 社内プラットフォームチームによりプロダクトとして改善/保守され続ける される
- Containerオーケストレーション+ServiceMesh用のsidecar
- Webフレームワークのテンプレート
- ログ出力ライブラリ
- Obeserbabilityツール
- ビルド&パッケージングツール
Tools
Apache Airflow
- DAG形式で複数のタスクを実行可能なデータ処理パイプライン向けのWorkflow Engine
- workflowをprogramaticに定義できることが強み、とのこと
Bitrise
- Mobile Application向けのCI/CDツール
Dependebot
- githubと連携が可能なライブラリのバージョン管理ツール
- 使用しているライブラリバージョンが上がった際に、それを検知してPRを作成する
Helm
- Kubernetesのmanifest管理ツール
Trivy
- Dockerコンテナイメージの脆弱スキャニングツール
Platform
- 今回は、該当なし
Languages & Framework
Arrow
- Kotlin向けに関数型の機能を提供するライブラリ?
- 参考記事: Introduction to Arrow in Kotlin
jest-when
- Jest のMock機能を補完するjavascript向けの軽量Testing向けライブラリ
脚注
[1] 適応度関数の詳細については以下の書籍を参照