TECHONOLOGY RADAR Vol23

毎年、5月と11月にThoughtworks社が発表の TECHONOLOFY RADAR の最新号が、
2020年11月に発表されたようです。

以下、ざっと内容を確認した際のメモになります。

Techniques

Dependency drift fitness function

  • 課題 : アプリケーションが依存する、ライブラリ/API/コンポーネントのバージョンが古いことにより発生する機能/非機能的な問題が発生する
  • 解決策 : そのような依存関係をモニタリングして適応度関数(fitness function) *1として扱う
    • 具体的には、後で出てくるdependebotなどによりOut-of-datedなライブラリを検知し見つけ次第verUpするような営みを想定しているようです

Run cost as architecture fitness function

  • パブリッククラウドのランニング費用をシステムの適応度関数(fitness function)として扱うプラクティス
    • 具体的には、システムのランニングコストの観察と集計を自動化し、システム設計時の想定、あるいは許容コストの範囲内を収まるかどうかをモニタする。収まらない場合は、アーキテクチャを見直す/進化させる方向で議論を開始する

Security policy as code

  • NWやユーザのアクセス権限を管理するセキュリティポリシーをCode化し、バージョン管理するプラクティス
  • 単にバージョン管理するだけでなく、push時の自動バリデーションやテスト通過後の自動デプロイ。デプロイ完了後のPerformance影響チェックするための自動化された回帰テストもこのプラクティスに含まれる

Tailored service templates / オーダメイドのサービステンプレート

Tools

Apache Airflow

  • DAG形式で複数のタスクを実行可能なデータ処理パイプライン向けのWorkflow Engine
  • workflowをprogramaticに定義できることが強み、とのこと

Bitrise

  • Mobile Application向けのCI/CDツール

Dependebot

  • githubと連携が可能なライブラリのバージョン管理ツール
  • 使用しているライブラリバージョンが上がった際に、それを検知してPRを作成する

Helm

Trivy

  • Dockerコンテナイメージの脆弱スキャニングツール

Platform

  • 今回は、該当なし

Languages & Framework

Arrow

jest-when

  • Jest のMock機能を補完するjavascript向けの軽量Testing向けライブラリ

脚注

[1] 適応度関数の詳細については以下の書籍を参照

/* https://sunrise033.com/entry/hatena-blog-how-to-hierarchicalize-categories */